完全ワイヤレスイヤホンWF-1000XM3を買ってみた
はじめに
Sony製の完全ワイヤレスイヤホンWF-1000XM3を購入してみました.自分的に思った点をレビューとして残しておこうと思います.
完全ワイヤレスイヤホンはこれで3代目
私の使ってきた完全ワイヤレスイヤホン達を軽く紹介します.だんだん高いやつになって行きます.
- 1代目: TaoTronics SoundLiberty 53
5,000円くらいです.音質そこそこ電池持ちも良好で完全ワイヤレスイヤホンお試しとしてはおすすめできます.小さかったので失くしてしまい2代目を購入しました.(その後見つかったので親にあげました) - 2代目: Anker Soundcore Liberty 2 Pro
10,000円くらいで買いました.耳への装着感が良好で音質も1代目のものよりは良いです.
特に大きな不満がなかったように見えたが...
WF-1000XM3にした理由
Anker Soundcore Liberty 2 Proで概ね満足でしたがすこし気になった点がありました.
- 無音時にホワイトノイズが乗る
製品レビューにもありますが,例えば音楽を一時停止していて何も音が入っていないときにザーというホワイトノイズが乗ります.特に静かな環境で低音量で使ってるとき目立ちます.音楽みたいな常に音が出ている状況では気になりませんが... - ノイズキャンセリング機能が欲しくなった
ということで買ってみた 感想編
製品についての詳細は他のサイトに山ほどあるので割愛します.音については個人差が有りすぎるのであくまで参考程度にしてください.
よく聞く音楽: VTuber達の配信(音質とは)
普段の設定: DSEE HXなし イコライザなし 音質優先モード
音質関係
あっさりとしていてクリアな聞きやすい音です.完全ワイヤレスは圧縮されるから音質が悪いというのは過去の話です.
クリアな音: 音量を下げても聴きやすい
クリアな音 = 細かい(小さな)音が潰れることなく聞き取れます.無音時のホワイトノイズも無いです.
ノイズキャンセリング機能と相まって音量を下げても音質に不満はありません.
あっさり系サウンド: 低音成分が少し寂しいと感じる人がいそう
あっさりと書いたのは低音成分によるものです.耳からドンドン振動が伝わるような迫力感は薄いため人によっては物足りないと感じると思います.ただスカスカではなく上品に鳴るという方が適当です.(= 低音が鳴ってないわけではなく中高音域とのバランスが良い)
ノイズキャンセリング機能: 基本性能は満足だが歩行時風切り音が気になる
どこでも静寂が得られて満足です.
ゴォーといったノイズみたいな音がきれいに無くなります.
周囲の話し声は完全には消えませんが気にならないレベルまで小さくなります.
しかし外で歩きながら使うときは風切り音がします.設定アプリのほうでノイズキャンセリング設定を"風切り音低減"にすると解決しますがノイズ低減量はやや少なくなります.
外音取り込み機能はノイズキャンセリングで消える音が反対に増幅されたように聞こえます.ノイズも増幅されるので話し声だけ目立つわけではありません.
イコライザ機能: 効果量は控えめ
効果量は控えめです.MAXまで上げても音が破綻しないのは良いところです.しかし先程の低音が少し寂しい問題はイコライザをいじってもほとんど変化がありません.
自分はいつもイコライザをかけまくって満足の行く音を探すことが多いですがこのイヤホンはOFFが一番ちょうどよかったです.
イコライザはイヤホンに設定が保存され,イヤホン側で処理されるためすべての音声にイコライザがかかるため便利です.
スマホ側でイコライザをかけられるのは音楽アプリからのみだったりすることが多いのでYouTubeなどの音楽アプリ以外のソースでも効果がかかるのが優秀です.他のまあまあ良いイヤホンでもこの機能はありますが...
DSEE HX: 求む,"違いの分かる男"
自分は"違いの分かる男"ではなかったのでONでもOFFでも違いがわかりませんでした.ABテストしたらたぶん80%くらい外しそうです(知らんけど).聞いている音源が悪い説もあるので深い言及は避けておきます.
しかしこれだけは言えます.バッテリーがめっちゃ減ります.4時間前後で切れます.
装着感
良くも悪くもありません.簡単に言うと密閉型イヤホンに慣れていない人は不快と感じるかもしれないです.付属の2種類のイヤーピースでかなり違いがあるので好きな方を選ぶと良いと思います.自分はまだ使って1週間程度なのでいろいろ試している段階です.
ハイブリットイヤーピースロング: デフォで付いている方
かなり耳の奥深くまで入れるタイプなので密閉力が高く外れにくいです.耳の奥深くまで入れるのが人によって好みが分かれるところだと思います.
耳の中が湿っている人は長時間付けていると蒸れてきて痒くなります.また硬めなので長時間付けていると痛くなってきます.(密閉型の宿命)
短時間の使用なら問題ないので用途次第といったところでしょう.
トリプルコンフォートイヤーピース: ふわふわな方
こちらは柔らかく,また耳の奥深くまで入れないので長時間付けていても快適です.しかし固定力が弱く外れやすいです.耳にガッチリとハマっている感じがないので人によっては不安に思うかもしれません.
その他機能
アダプティブサウンドコントロール: 精度は良いけど不便か
使用者の状態(歩いている,止っている,走っている,乗り物の中,特定の場所にいる)によってノイズキャンセリングの設定を自動的に切り替えてくれる機能です.
切替時に音が鳴るのがうるさいです.設定でOFFにできますがそれと同時に"Bluetoothに接続しました","電池残量が少ないです"や"ノイズキャンセリング"の音声案内も無くなるのでOFFにすると不便です.
あとイヤホン使用中にスマホが常にGPSをONにしている様なのでスマホ側の電池消費が多いのもイマイチです.
上記の理由で気になるので使っていません.
近接センサ: 反応は早いが改善点あり
イヤホンに近接センサが付いており自動で一時停止する機能が付いてます.OFFにもできます.
誤動作が無くすぐ反応します.外すとすぐ止まって再び装着するとすぐに再開します.
片耳を外しただけ一時停止するのでちょっとだけお節介かな?とも感じますがまあ慣れでしょう.両耳外したときに一時停止するのが良かったかなと思います.
タッチセンサ たまに誤爆するが許容範囲内,キー割当がちょっと不親切
左右のイヤホンにタッチセンサが付いており,センサをタップしたりすることでノイズキャンセリング設定を変えられたり再生/一時停止などの操作ができます.
タッチセンサの宿命でたまに誤爆します.ただセンサの範囲が狭いので付けたり外したりするときに間違って触ってしまう心配はあまりないです.
誤爆より気になったのは機能割当です.キー割当がおおざっぱにしか変更できずにすこしもどかしい気持ちになります.一回タップで再生,2回タップで音量調整,長押しで外音取り込み,みたいな細かい設定はできません.このような左/右センサを○回タップで〇〇というのを個別に設定できると嬉しいと思いました.
総評 ☆4.5/5 惜しいところもあるが満足できるクオリティ
いいところ: 音質とノイズキャンセリングが最高
派手ではありませんがクリアで繊細な音だと思います.ノイズキャンセリング性能も満足です.
わるいところ: 機能面と装着感
左右のタッチセンサに割り当てられる設定の幅が狭く不満が残りました.装着感も長時間付けても快適で外れにくい良い塩梅のところが欲しかったなあと思いました.
おすすめできる/できない人
音質とノイズキャンセリングを求める人なら満足できるでしょう.密閉型に慣れていない人にはもしかすると不満が大きいかもしれません.
最後に
筆者は完全ワイヤレスイヤホンの利便性にドハマリしてしまいついに3代目を購入するまでになりました.みなさんも完全ワイヤレスイヤホンの便利さにハマってみませんか?冒頭で少し出てきただけですが1代目2代目もいい製品でしたのでそちらも興味を持っていただけると嬉しいです.